デジタルマネジメントアカデミーの事例発表・意見交換会に参加してきました

授業はコロナの影響もあり、会場での発表と生徒となる企業それぞれの場所をZoomを使ったオンライン授業。

10月27日大宮ソニックシティにおいて開催された武蔵野銀行さん主催のデジタルマネジメントアカデミーを取材させていただきました。

「IoT」、「AI」、「ロボティクス」など昨今、DX(デジタルトランスフォーメーション)と称されるデジタル技術は、中小企業においても欠かせないものになってきております。

しかし、では一体どのように取り組んでいけばよいのか?

「デジタルマネジメントアカデミー」では、ITコーディネータによる専門指導の下で、デジタルトランスフォーメーション事例や、企業のデジタル導入・利活用に向けた取組み手法など体系的に学んでいただき、中小企業の事業の中で実のあるものにしていただこうという企画となっております。

今回は3期の2回目の授業として1期、2期に卒業されDXの取り組みをされた事例を聞き、質問や意見交換をする内容でした。

 

 

1社目の事例発表は光学レンズの製造をされている比企オプトグループ代表 柳瀬満邦 様による「ロボット・IoT・AIへの取り組み」というテーマで製造機械の稼働監視システム、製造部品の欠陥を自動で撮影し検出するAIシステム、24時間稼働可能で作業する人間の補助をするロボットの導入。という内容。

 

2社目の事例発表は照明関連器材の製造・施工をされている株式会社長谷川製作所専務 長谷川雄大 様。
事例のテーマは「できることからはじめよう IoTチャレンジ」というもので新しいシステム・技術に常にチャレンジし、時代の流れに乗れる会社になりたいという思いから旬な技術であるAIやIoTを利用し、商品開発や改善活動を行いたいというものです。

ITに詳しい社員がいない中、とにかくまずは慣れることから始めようと、SONYののMESHを使い部品製造機械の稼働う管理をすることから始められ、製造部門のみならず事務業務にも文書作成ソフトを利用し無理・無駄の改善を図っているそうです。

 

3社目の事例発表は土木工事のナガヤス工業代表 大根田様。
事例のテーマは「3次元管理で実現させる生産性向上と多様な人材の戦力化」で深刻な問題になってきている「人手不足」、「技能の伝承」について解決したいということから始まった取り組み。

まずは今まで使っていた2次元図面を3次元図面にするデジタル技術の導入。その図面作成から活用において省人化と簡易化、自動化を図ることができ、生産性向上、人材の早期戦力化、労働環境の改善という課題を解決することができたとのことでした。他にも人事労務、経理、情報共有など間接業務へのDX化も随時、進めているとのことでした。

 

デジタルマネジメントアカデミー講師 阿部満の講評

一般社団法人ITC-EXPERTの代表理事であり武蔵野銀行様との連携立上げでは時間も掛かりましたが、3年目の今年は武蔵野銀行様としての取り組みも広がりつつあり、今後は国の補助金などの支援も含めて大いに対応していきたいと考えます。その為には当組織のIT専門家も総動員して展開を行いたいと思います。

 

何のためのDXなのか?何から始めればよいのか?
3社の皆さん、DXの取り組み事例発表お疲れ様でした。いずれの取り組みの内容はITコーディネータにとっても今後の活動に参考になるものでした。

限られた資源の中、それぞれ事情の異なる中小企業がどのようにして取り組んで行けばよいのかを指標になるのではと感じました。

取材は吉田でした。