Googleが考える品質の高いウェブページとは

Googleが考える品質の高いウェブページとは

 今回は、Googleが検索エンジン品質評価者向けに出している資料「検索品質評価ガイドライン」をご紹介します。

検索品質評価ガイドラインは、Googleの開発者向けウェブサイトにある、英文176ページの資料で、下記からダウンロードできます。 https://static.googleusercontent.com/media/guidelines.raterhub.com/ja//searchqualityevaluatorguidelines.pdf

このガイドラインは、検索エンジン品質評価者が評価のために使用するもので、ページランクに直接影響する物ではありませんが、評価者がページやサイトを評価する際に注目しているポイントを知ることができます。

今回はこの中からウェブページが高い評価を受けるために重要となる 3点を紹介します。

1.メインコンテンツの評価ポイント

メインコンテンツ (サイト内移動リンクや広告以外) の評価では、時間をかけて内容を読んだり、ショッピングサイトでは商品を実際にカートに入れたりすることが要求されています。評価者があなたのサイトで商品をカートにいれて購入直前までの動作を実際に行うことを想像して下さい。商品棚に欠品が多かったり、カートの会計処理が分かりにくかったりしたら評価者はどう感じるでしょうか。

2.コンテンツ作成者の評判

ガイドラインでは、ウェブサイトやコンテンツ作成者の外部サイトでの評判を調査することが求められています。
医院や飲食店は口コミサイトを調査されると考えた方が良さそうです。

ただし、「失礼な店員に一度接客されたとか、一つの荷物が届くのが遅れたといった口コミは否定的な評判と考えるべきではない」とも書かれていますので、あまり神経質になる必要はなさそうです。

なお、「小規模組織のウェブサイトではコンテンツ作成者の評判がネット上でほとんど、あるいは全く見つからないことはあり得ることで、コンテンツの品質の高低を示すものではない」とも書かれています。

3.コンテンツがアップデートされているか

ガイドラインでは、「ユーザーが求めるものは時代によって変わっていく」という表現で、サイトの内容が新鮮か、時代に合っているか、メンテされているかを確認することを促しています。

歴史上の出来事を記録するサイトではこの基準は適用されませんが、ビジネスサイトでは注意を払う必要があると思います。

例えば歯科医師がブログでおすすめの洗口液を紹介していて、記事の中にはその商品へのリンクがあったとします。ここでそのリンクをクリックしたらページが存在しなかったら、サイトを訪れた人にどう評価されるでしょうか。 176ページの資料から3点を取り上げましたが、評価者は細かいところまで見ていることを実感していただけたでしょうか。

ガイドラインの最後には「見た目が良いからというだけで高評価をつけてはいけません。(見た目にごまかされないようにするために)このガイドラインが用意されているのです」とあります。

格好いいサイト = アクセス数が多いサイト = 高評価のサイト、ということではないという強いメッセージを感じます。
ウェブサイトは作ったら終わりではなく、訪問者の気持ちになって常に隅々まで見直すことが大切です。

(ITコーディネータ 袴田 敦

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