会話型AIを使ってみました

catGPT使ってみた


先日、文部科学省から、生成AIを教育現場で利用するためのガイドラインが公表されたという報道がありました。では、生成AIとは何でしょうか。

生成 AI は、利用者の指示に従って会話や画像、音楽などの新しいコンテンツを作成する AI の一種です。今回は生成AIの中でも利用者の多い、マイクロソフトがウェブサイトで提供しているChatGPT (チャットGPT ) や、グーグルが提供しているBard (バード) をビジネスの場でどう活用するかについてまとめてみました。
(注: ChatGPTを開発したOpen AIが提供している会話型AIは、マイクロソフト社の検索サイトBing でも利用できます。)

『ChatGPTやBardのようなAIは、チャットボットと呼ばれるものです。チャットボットとは、人間と対話するように設計されたコンピュータープログラムのことです。チャットボットは、以下に示すように、企業の業務効率化に大きく貢献することができます。すなわち、チャットボットは、企業のビジネスを成長させていくための強力なツールです。

例えば、チャットボットを活用することで、企業は、顧客からの質問に24時間365日対応することができます。これにより、企業は、人件費の削減や、営業時間の拡大を実現することができます。また、チャットボットを活用することで、企業は、商品やサービスのマーケティングに効果的な文章を自動生成することができます。これにより、企業は、マーケティングの効率化や、売上アップを実現することができます。

さらに、チャットボットは、新しい製品やサービスを開発する際にも役立ちます。例えば、チャットボットは、顧客のニーズを分析し、新しい製品やサービスのアイデアを生み出すことができます。また、チャットボットは、新しい製品やサービスのデザインを自動生成することができます。

チャットボットは、まだ開発途上にあり、課題もあります。しかし、その可能性は非常に大きく、今後、企業のビジネスに大きな影響を与えていくことが期待されています。』

実は上の説明、Bardに考えてもらったものを整理再構成したものです。
Bardに、「業務の効率化に関心がある経営者に、生成系AIのなかのChatGPTやBardのようにチャットでの質問に回答するAIがどういうものかを易しく800文字程度で教えて下さい。」と質問しました。回答では、AIチャットが企業でどのように役立つか具体的に教えてくれました。
(注: 生成AIの中の会話型AIのことをここではAIチャットと表記しましたが、Bardはチャットボットと称しているようです。)

AIチャットはウェブブラウザで簡単に使用することができますが、気をつけなければならないことが二つほどあります。


1. 情報の流出

公開されているAIチャットは、初期状態では利用者が入れた情報(質問文)をAIの学習に使えるように設定されています。そのため、例えば開発中の製品の情報をAIチャットに話してしまうと、それがライバル企業の利用者の回答に表示されてしまうこともあります。これを防ぐには、a) 会話を記録しないようAIチャットの設定を変更する b)自社専用のAIチャットを作成できるサービスを契約する などの方法があります。


2. ハルシネーション(幻覚)

AIチャットは時々もっともらしいウソの回答をすることがあります。これはAIのハルシネーション(幻覚)と呼ばれています。ですので、実際の業務で使用する場合はAIチャットの回答を鵜呑みにせず、正しいか確認することを忘れないで下さい。実際アメリカでは、弁護士が民事訴訟の書類を作成するChatGPTを使い、ChatGPTが回答した実在しない判例をそのまま記載して裁判所に提出したため、5000ドル(約72万円)の支払いを命じられたと報道されています。ハルシネーションは、AIが学習したデータが誤っている場合、関係ない情報をAIが無理矢理組み合わせて回答を作ってしまった場合などに発生すると考えられています。

AIチャットが回答の中で自ら語っているように、現在発展途上のものです。ですので、例えば時候の挨拶や、発売中の製品のプロモーション案作成のように秘匿性がなく不自然なものを容易に除外できるものを回答してもらうところから始めてみてはいかがでしょうか。

 

(ITコーディネータ 袴田 敦)