AIが変えるGoogle検索の未来とは

GoogleとAI

昨今、何でも質問すれば答えてくれる生成AIの話題が急速に増えています。chatGPTだけじゃなく、MicrosoftもGoogleもそれぞれ独自に生成AIサービスを開始しました。
そんな中、Google検索はこの先どのようになるのでしょうか。


(1) AIとGoogle検索の関係

chatGPTはじめ生成AIが使われはじめ、知りたいことも文章作成もそこで作られるコンテンツの需要が高まっています。そうすると、これまで何か調べごとがあると「ググル」という行為をしてきましたが今後、Google検索にどんな影響を与えるのか。もう必要なくなるのでしょうか。

実は、もうすでにGoogle検索においてもAIは重要な存在であり、Googleの検索アルゴリズムは、コンテンツの品質を評価し、利用者に最適な情報を提供するために使っています。ですので、AIで生成されたようなコンテンツが信頼性や質に欠けている場合には、Googleの検索結果には表示されにくくなっています。

(2) 生成AIを搭載した新しいGoogle検索「SGE」

また、Googleは生成AIコンテンツの影響を管理するため、新しい検索の仕組み「SGE」が導入され始めています。SGEとは、Google検索結果画面の上部に生成AIによる回答結果がまとめとして、表示されるというものです。

SGEは、AI生成コンテンツの品質や信頼性を評価するための特別なアルゴリズムを持っています。これにより、利用者が求める情報を正確かつ信頼性の高い結果として表示されます。

(3) SGEの導入による検索体験の変化

このSGEの導入でより、Google検索の検索体験は変化していくことが予想されます。これまでよりも品質の高いコンテンツが上位に表示され、利用者はより信頼できる情報を効率的に見つけることができようになります。利用者の検索履歴や嗜好を学習し、より望まれる検索結果が提供されます。

(4) SGEとSEO対策の関係

SEO対策にも変化が生まれます。AI生成されたコンテンツの信頼性と品質はさらに重要となっていくので生成AIでコンテンツを作りSEO対策をする際、提供する情報が正確かつ信頼性が高いことが求められます。

Webサイト運営者は、AI生成コンテンツの品質を向上させるための努力をする必要があります。
つまり、以前ご紹介したE-E-A-Tのようにコンテンツを提供する側の専門性、信頼性、誰がその情報発信者なのかということが問われます。


AI技術の進化に伴い今後、Google検索は結果の表示の仕方も変化していきより、正確で信頼性が高い、利用者の欲しい情報を提供されるようになっていくことでしょう。


※”E-E-A-Tとは良質なウェブサイトを評価する基準をGoogleが独自に定めたもので、「Experience(経験)」「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trust(信頼)」からなる4つの評価基準 ”

(ITコーディネータ 吉田 敦