無料でも活用できる!営業場面でChatGPTの簡単活用

営業場面でChatGPTの簡単活用

昨年末に登場してから、大きな盛り上がりを見せているChatGPT。既に活用されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。このサイトでも一度「会話型AIを使ってみました」というタイトルでChatGPTの話をお送りしています。中山が日頃支援しているクライアントでも、ビジネスに活用してみたいというお話を聞くことが増えて参りました。

ここで改めて、これからChatGPTを業務で活用したいと考えている方が、最初の一歩を踏み出すための情報をお届けします。

まず、ChatGPTはOpenAI社が開発したツールです。一般的には「先進的な言語モデルで、自然な対話を通じて情報のやり取りや問題解決ができる」とされています。要するに、人間が作成した文章と区別が難しいほどの自然な文章を生成することができるということです。

有料版としては、GPT-4を利用できるChatGPT Plus(月額2900円)がありますが、無料版のGPT-3.5でも十分に活用することができます。

以下、具体的なお話を交えてご案内いたします。

 

例えば、日々の営業やカスタマーサポートの業務では下記のようなケースで活用できます

・SNS投稿文面/ブログ記事作成

・ネット上のネガティブコメントへの回答文面作成

・代金支払いの催促メールの文面

・広告のコピー

・アンケート結果のまとめ文章

・議事録作成

上記はほんの一例で、このほかにもまだまだ多くの場面で使われています。

 

使い方のコツがあります

ChatGPTに入力する内容を「プロンプト」といいます。欲しい回答を得るためにはどういうプロンプトを入力するかが肝になります。検索エンジンが初登場した頃、検索キーワードの選び方に工夫を凝らしたことを思い出す方もいるでしょう。ChatGPTのプロンプトは、さらに工夫の余地があります。プロンプトを専門にしている方々もいるくらい、入力の工夫次第で驚くほど質の高い回答を得ることができます。全ての工夫をここで紹介するのは難しいですが、以下のポイントを押さえることから始めてみましょう。

 

・具体的で明確な質問または指示:

具体的な質問やタスクを指示することで、より明確で効果的な回答を得やすくなります。

・背景や文脈を提供:

背景情報や文脈を提供することで、より正確で適切な回答が期待できます。

・適切な言葉選び・フォーマット:

段落や箇条書きなどを使い、読みやすい形になるよう心がけましょう。

 

追加のプロンプトで繰り返し質問できます

同じ質問に対する回答を何度でも生成できます。回答は毎回違うものが得られますので、何度か結果を得る習慣をつけることで、より欲しい結果の文章が得られるでしょう。ここが特に、誰にでもできてかつ重要な部分だと考えています。ChatGPTには、回答の再生成をするボタンがついています。

 

プロンプト作成のよい例と悪い例を紹介します

【よい例】クリスマスプレゼントに考えられるアイデアを教えてください。対象は30代の男性で、趣味はアウトドア活動です。予算は10,000円程度です。

【悪い例】クリスマスプレゼントに何を買えばいいですか?

 

使い方については、この中では伝えきれない部分も多くあります。プロンプトの見出しに「#」や「##」を使って項目を区切るような手法(「文法」というべきかもしれません)もあります。ある程度慣れてきたら、書籍や、ChatGPTへの質問、Web検索等で理解を深め、さらに進んだプロンプト生成をしてみてください。

 

注意点

利用する際、特に注意したいのが下記2点です。

1)機密情報や顧客の個人情報を入力しない

前回のメールマガジンの内容にもありましたが、ChatGPTは初期状態では、入力データを学習データに使います。 蓄積された学習データは、今後別の方が回答データを生成する際の情報として用いられる可能性があるため、注意が必要です。

 

2)結果を鵜呑みにしない

結果が事実と合わない場合もあります。現時点では、回答の妥当性が全く判断できないような場面では、使わない方がいいでしょう。

 

始め方

ユーザー登録は、PCの場合はブラウザを使って検索で。スマートフォンの場合はアプリを使うことが出来ます。アカウント作成には、メールアドレスと電話番号が必要です。(2023年9月時点)

 

生成AIは、もちろんシステム連携などをしてより便利に使うこともできますが、まずは手軽に、手元で少しずつ活用して、使える感触をつかんでおくことも大切です。明日からでも使えますので、まずは何か一か所にでも活用してみるのはいかがでしょうか。

(ITコーディネータ 中山 幸子