アクセス解析の活用とウェブサイトの改善手法
ウェブサイトは作ってそのまま放置していても成果をあげることはできません。更新を行いながら改善を進めていくことで訪問者が増加し、成果につながっていきます。
その改善に結びつけるために重要なデータを取得できるツールがアクセス解析になります。一番有名なツールはGoogleが無料で提供しているGoogleアナリティクスになります。
この動画では、アクセス解析の役割と何がわかるのか、どうすれば改善につなげられるのかを解説していきます。
アクセス解析の役割
アクセス解析の役割はサイトを改善し、ウェブサイトの成果を最大化することです。
そのために以下の4つの役割があります。
1. ウェブサイトの現状を把握することができます
2. データから問題点を明らかにする
3. 問題点から改善策を考える
4. 改善策の効果を測定し検証する
アクセス解析のデータを見るだけでは改善はできません。重要なことはアクセス解析のデータから仮設を立て、改善を実行し、結果をデータで検証することです。
その繰り返しで成果に結びつけることができます。
アクセス解析で何がわかる?
Googleアナリティクスには大きく4つのメニューがありますのでそれぞれどのようなデータを見ることができるのか説明します。(一部抜粋)
1.ユーザー
・どのくらいのユーザーが訪問しているのか
・どこの地域から訪問しているか
・新規、リピーターの比率
・アクセスしているデバイス 他
2.集客
・どこからユーザーが入ってきたか(Google検索、Yahoo検索、広告、SNS)
・どんなキーワードで検索したか(SearchConsoleの接続が必要) 他
3.行動
・どこのページがどのくらい閲覧されているか
・ユーザーのサイト内での行動フロー
・ユーザーがはじめに見たページ(ランディングページ)
・ユーザーが最後に見たページ(離脱ページ)
・それぞれのページの直帰率、離脱率 他
4.コンバージョン
・サイト内でどれだけ成果が上がったかがわかります(事前の設定が必要)
・目標は到達ページ、イベント、滞在時間、閲覧ページ数などが設定可能
重要な指標
アクセス解析のデータを見る上で特に重要な指標(用語)について解説します。
セッション
ユーザーがサイト訪問した回数。離脱したユーザーが30分以内に戻ってきた場合は同じセッションとカウントする。
ユーザー
サイトを訪問したユーザー数。同じ期間内に複数回サイトにアクセスしてもユーザー数は1カウント。
ページビュー数
サイト内で閲覧されたページの合計数。
ページ/セッション
「ページビュー数÷セッション」で算出。1セッション当たりの平均閲覧ページ数。
平均セッション時間
「セッション時間の合計÷総セッション数」で算出。1セッションあたりの平均滞在時間。
直帰率
サイト内の1ページしか閲覧されなかったセッションの割合。「直帰数÷セッション数」
離脱率
離脱率は、個々のページのすべてのページビューで、そのページがセッションの最後のページになった割合。「(対象ページ)離脱数÷ (対象ページ)ページビュー数」
目標の完了数
個々の目標の達成数の合計
コンバージョン率
セッションあたりの目標完了の割合。 「目標完了数÷セッション数」
データの見方(視点)
データを見る際に下記の3つの視点でみることで問題点を把握することが可能になります。
1.変化を見る
データを時系列に並べ、数値の変動に表れる一定の傾向を把握する。
2.比較する
前月/前年同期や業界平均など、何らかの共通軸をもった数値と比べて、違いを把握する。
3.分解する
データを何らかの基準によって分解し、要素毎の特徴や違いを把握する
ウェブサイトの改善の進め方
ウェブサイトの課題の抽出?効果の検証までの進め方は以下の手順になります。
まとめ
アクセス解析はウェブサイトの現状を把握し、改善につなげるための重要なツールです。
クライアントのウェブサイトが最大の成果を発揮できるように支援を行なっていきましょう。