YouTubeのビジネス活用は広告ではありません

 

YouTubeのビジネス活用は広告ではありません。
オウンドメディアとして広報を行う場です。

皆さん、こんにちは。

YouTube戦略コンサルタントの酒井です。

私は2008年にYouTubeを仕事で活用を開始し、今年で15年になります。

現在は動画を活用し、「集客」や「採用」など企業のお困りごとを、解決するコンサルティングを行っております。

 

「YouTubeを広告で使いたいんだけど、どうすればいい?」という質問がよくあります。

YouTubeを広告で活用し、認知を広げたいと考えられている方は多くいらっしゃいます。

もちろんそれも間違いではないのですが、それはYouTubeのビジネス活用で考えると、本質ではありません。

YouTubeのビジネス活用で効果的な活用方法は、広告(有料)ではなく広報(無料)です。

言い換えると、ペイドメディアではなく、オウンドメディアとしての活用方法です。

 

私のクライアントでここ数年、YouTubeを仕事で活用し

・毎年20名採用

・売上40倍達成

・年間メディア取材15件以上

など多くの会社が実績を上げていますが、上記の企業は広告を活用していません

又、トヨタ自動車が運用されているYouTubeチャンネル「トヨタイムズ」で豊田章男社長も、オウンドメディアとしてYouTubeは運用しているとお話されております。

2009年に日本アドバタイザーズ協会Web広告研究会が、企業のWEBマーケティングは、「トリプルメディア」を駆使した新たなマーケティング手法と提唱した所から、この考え方が広まってきているとされていますが、「現在行っている事」、「これから取り組みたい事」は何かを整理するには、分かりやすい考え方です。

 

トリプルメディアとは

・ペイドメディア(Paid Media
“買う”メディアのこと。企業が広告費を払って広告を掲載する従来型のメディアを指す。
・オウンドメディア(Owned Media
“所有”するメディアのこと。自社コーポレイトサイトやブランドサイトなど、企業が直接所有するメディアを指す。
・アーンドメディア(Earned Media
“得る”メディアのこと。信用や評判を得るメディア、SNSやブログ、twitter等といったソーシャルサイト等を指す。

昨今、Webマーケティングにおいて重要視されてきたのは、広告を通して一般層に訴求する「ペイドメディア」と、クチコミ情報等によってファン層を形成する「アーンドメディア」であった。

さらに今後は、これまでWebではなく実店舗やカスタマーセンターなどで担っていた生活者とのコミュニケーション能力、マーケット情報収集能力を兼ね備えた、自社顧客層と直接つながり信頼関係を築き上げるための「オウンドメディア」も含めたトリプルメディアの複合展開が企業のブランディングに重大な影響を与えることになるだろう。

2010年 WAB宣言「トリプルメディア、トリプルスクリーン戦略を考える時代」 

 

この提唱から10年以上経過し、Webマーケティング業界で「トリプルメディア」は一般化されてきていると思います。

YouTubeのビジネス活用の中心は、オウンドメディアとしての活用であり、+αでペイドメディアやアーンドメディアもあるというのが、効果を出す戦略のポイントです。

YouTubeを視聴する目的は、大きく分けると2種類に分けられます。

・エンターテイメント

・情報収集

 

エンタメで視聴している人に広告を表示し認知を高める方法もありますが、そもそも楽しみたいときのCMは、あまり受け入れられるものではありません。

それよりは情報収集している方に、優良な情報を提供していく方が最善の方法です。

 

ペイドメディアについては認知を広げるには効果的ですが、仕事で結果に繋げるには

「認知」「認識」

がポイントです。

知っているだけではなく、理解し判断してもらえる状態にならなければ、結果には繋がりにくいと言う事です。

認識してもらうためにはテキスト情報より、説明や接客が声でリアルと同様に、情報が届けられる動画が効果的だからこそ、YouTubeのビジネス活用が効果的な1つのポイントです。

 

それ以外にも

・「おススメ」や「関連動画」があるので、拡散されやすいプラットフォーム

・使用率は高いのに、投稿率は1割以下とライバルが他のSNSより少ない

・グーグル検索にも、YouTube動画が今後より表示が増加

 

など色々ありますが、今回はオウンドメディアとしての、YouTubeビジネス活用のお話をさせていただきました。

 

ここまででは「どんな動画を作れば良いのか?」という疑問が残ってしまいますよね?

「YouTube」=「エンタメ」の認識が高いので、面白い動画を作らなければと思われている方も多くいらっしゃいますが、仕事の結果に繋げるためには「情報収集」です。

 

「情報収集」の動画で求められるのは、

動画のクオリティー(面白さや綺麗さ、かっこよさなど)より、

情報のクオリティー(情報の内容やわかりやすさ)

意識して、動画を考えていただくと効果的です。

 

1番おススメなのは、ホームページの動画化です。

ホームページを作ったときには、情報を整理し、どのように伝えていくかを、考えられて作られている企業さんが多いと思います。

大切な情報はホームページに整理されているはずなのに、「YouTubeは別物」とコンテンツを考えられる方が多いのですが、手段が「テキスト」や「画像」なのか、「動画」か、伝え方の違いは有りますが、伝え方が変わるからといって、情報を変えなければいけないと言う事はありません。

 

ちなみに私のYouTubeチャンネルは動画が1000本以上ありますが、動画の大半は「よくある質問」を動画化しているだけです。

【企業YouTube運用】採用・集客コンサルタント酒井大輔

 

こういった事からはじめてみるのも、おススメです。

「動画」や「YouTube」はハードルが高いと思われている方も、まずはお気軽にホームページの動画化から始めてみてはいかがでしょうか?

多くの企業で動画を活用することにより、「集客」や「採用」、「生産性の向上」など課題解決の1つとしてご活用いただければと思っております。

 

さいごに、何から手を付けていいか分からないという方、なかなかDX化が進まないなどお悩みがございましたら、ITC-EXPERTの専門家にお気軽ご相談ください。

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(ITコーディネータ 酒井 大輔)